連鎖退職とは?発生する原因や企業が対策すべきことを紹介

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連鎖退職とは

連鎖退職とは、ある一人の退職をきっかけに立て続けに退職が発生することです。
エース社員や部長やマネージャーなど会社の柱や人望が厚い人材が辞めることでチームや組織に対して不安や不信の感情を抱き、退職が続いていきます。

連鎖退職が発生することで、該当のチームや部署の生産性が一気に下がる、採用をするまでの期間に現場のメンバーに皺寄せがくる、新規採用に費用がかかるなど、会社が倒産や業績低下に陥る可能性があります。

連鎖退職が引き起こすこととは

連鎖退職が引き起こすこととしては、

  • 残された社員の長時間残業が発生
  • 長時間残業による従業員の心身の健康に害を及ぼす
  • 退職をする気がなかった従業員も休職や退職に
  • 新規採用を行うことによる人事部の業務量増加
  • 採用を行う上での採用費増加
  • 生産性の低下による売上の減少
  • 人数が減ってしまって対応が遅くなる/質が下がることによる顧客満足度の低下

など会社への信頼・業績の低下、会社から出て行くお金も増えるなど、非常に大きな損失となります。

退職の連鎖が発生する原因

連鎖退職が発生する要因としては、以下の3つが考えられます。

1.会社が倒産するのではないかなど不安になる

トップ営業マンや会社の資産などを管理する経理担当者の退職が発生すると、会社の業績が良くない・これからかなり落ちるのではないかと思い、身を守るために他の会社に転職を行うなどの行動が発生し、連鎖退職に繋がります。

2.従業員の負担が増していき、組織崩壊する

チームで活動する中で1人退職すると、その人の業務を他の人で代わりにやる必要が出てきます。
いきなりの退職の場合は充分に引き継ぎの時間を取れなかったり、いつもの業務量よりも業務が増えてしまいます。

その結果、残っている従業員の負担が増えていき、耐えられなくなってしまった人が退職、となってしまうことでさらなる退職を生んでしまいます。

最初の退職の次の1人の退職が発生したタイミングから立て続けに退職が続き、悪い循環に陥る可能性があります。

3.退職した人材についていく

人望が厚い人や仲が良かった人が独立して起業することになった場合、その人と一緒に仕事をしたいということで退職する人もいます。

会社で働く動機やモチベーションが会社ではなく人にある場合に発生する可能性が高くなります。

連鎖退職を防止する方法

連鎖退職を防止するための方法としては、「最初の1人目を出さないようにする」ことと「2人目が続かないように会社への満足度や帰属意識を高める」ことです。

この2つを達成するためには、

  • 組織の課題を把握し、改善を続ける
  • 従業員の異常を一早く検知して早期の問題解消を測る
  • 従業員の会社の満足度を高めるよう投資を行う

上記の3つが重要になります。

組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』などのツールを活用し、定期的に従業員アンケートを通して組織の課題の把握、個人の異常の検知、従業員の定着・活躍に関わる項目の満足度を上げる活動に繋げていきましょう。

この記事を書いた人

ハタラクカルテ編集部

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