CHROとは?人事責任者との違いや求められる役割を紹介
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CHROの意味とは?
CHROとは、Chief Human Resource Officerの頭文字を取った言葉で、最高人事責任者を意味する言葉です。
CxOという言葉のHR領域の管轄ということで、採用・労務・人材活用など幅広い領域を管掌します。
CHROと人事責任者との違い
CHROと人事責任者の違いは、経営に参画しているか田舎です。
CHROは経営レベルで人事戦略を立案をするとともに責任を取る立場ですが、人事責任者は実務レベルの責任者とされています。
そのためCHROは、会社のビジョンや理念を実現するための組織戦略を描くとともに、会社の事業計画を達成するためにヒトのリソースをどう調達/配分するかなどといところから介入し人員計画を立てていきます。
日本企業にCHROがまだ浸透していない理由
2017年時点では、日系企業におけるCHROの導入企業は約1割程度とされており、諸外国と比較しても非常に低い水準です。
経営戦略や企業のビジョンから組織戦略に落とし込んでいくという事例が少ないことや、人事は人事部門の中の役割をローテーションするに止まってしまっていたからだと考えられています。
しかし、少子高齢化に伴う労働力人口の減少でますます戦略人事を行うことの重要性が高まるかと思われますので、今後は徐々に増えていくと予想されています。
CHROに求められる役割
CHROに一般的に以下のような役割を求められます。
- 経営戦略を達成するためにどう人材を活用するかの企画
- 企業文化を浸透させるための組織戦略の立案
- 従業員が活躍するための組織づくり
- 従業員の生産性を向上させるための教育制度/支援の整備
- 従業員が定着するための組織づくり
上記のように人事領域のあらゆることを、経営目線からどのように解決していくのかを考え、実行に移していくことが求められます。
CHROに必要なスキル
経営目線での組織/人事戦略を考え、実行するにあたり、以下のようなスキルが必要です。
- 人事部門におけるプロフェッショナルな知識
- 経営戦略や事業戦略の理解
- 経営力
- マネジメントスキル
- プロジェクトを推進する力
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今回は、CHROとは何かや求められる役割について紹介しました。
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この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部