コアバリューとは?組織に浸透させるまでの5つのステップを紹介
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コアバリューの意味
コアバリューとは、会社・組織の中核となる価値観のことです。
何かしらの意思決定や行動するする際の判断基準になるほか、組織の意識や行動の方向性を揃えられます。
コアバリューは、従業員も個人単位で持っており、集団で一緒に過ごす中でだんだんと似かよってきて、自ずと集団・組織の価値観が形成されます。
そのため、日頃より会社で大事にしているコアバリューを浸透させることが、全員で一体感を持ってビジョンの実現を目指して活動を行う上で重要です。
会社・組織においてコアバリューが必要である理由
会社・組織においてコアバリューが必要である理由は3つあります。
1.企業文化を醸成するため
コアバリューを定めることで、従業員が重視する価値観の認識が揃うだけでなく、日頃の言動も似てくるため、それが企業の文化となっていきます。
会社が大事なものを大事にし続けるのであれば、企業文化として根付くまでコアバリューやビジョンを従業員に浸透させる必要があります。
2.意思決定や行動する際の基準を作る
コアバリューを決めることで、意思決定・行動などのすべての判断基準がコアバリューに基づきます。
仕事を行う上での認識の違いが減り、事業のスピードを最大化できます。
3.従業員が自己管理できるようになる
コアバリューに基づいて行動することで、必然と行うべきではない行動が減り、余計なコミュニケーションが軽減されること、そして推奨されるべき行動が増えることが期待できます。
コアバリューを定めることのメリット
コアバリューを定めることで以下のようなメリットがあります。
- 従業員が会社のコアバリューに従った意思決定を下すようになる
- 従業員が会社のコアバリューに則った行動を行うようになる
- 従業員同士の人間関係の衝突や摩擦が少なくなる
- 社内が活性化し、サービスの質や顧客満足度が向上する
- 会社の価値観を全員が体現する企業であるとイメージアップに繋がる
ザッポスの10のコアバリュー
「コアバリュー」という言葉が一般的に使われるようになったのは、『ザッポス伝説』の書籍が出版されて、ザッポス社がコアバリューを軸にした経営を行なっていて、それを真似する企業が増えたためです。
ザッポス社のコアバリューは以下のように定められています。
- サービスを通して、WOW(驚嘆)を届けよ
- 変化を受け容れ、その原動力となれ
- 楽しさとちょっと変わったことをクリエイトせよ
- 間違いを恐れず、創造的で、オープン・マインドであれ
- 成長と学びを追求せよ
- コミュニケーションを通して、オープンで正直な人間関係を構築せよ
- チーム・家族精神を育てよ
- 限りあるところからより大きな成果を生み出せ
- 情熱と強い意志を持て
- 謙虚であれ
コアバリューを設定・浸透させるまでのプロセス
コアバリューを設定し、浸透させるに当たって以下のプロセスで進めていきます
- 会社として何を大事にするべきかをリストアップする
- 1でリストアップしたことを一般化したり、組み合わせる
- 重要なポイントに絞り込むとともに文章に落とし込む
- 全社集会など従業員に向けてコアバリューの内容や背景を共有する
- 社内広報を通してコアバリューの内容とその設定した背景を共有し続ける
コアバリューを設定する上での注意点
コアバリューを設定する上で注意すべきことは、そのコアバリュー自体を創業者や経営陣が言動で模範を示す必要があることです。
言説一致しない場合には従業員には浸透することなく、ただの言葉となってしまいますので、ますは経営陣からそして管理職と模範となるべき人が体現し続けることで文化を醸成していくとともに従業員に浸透していくようにしましょう。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部