社員のやる気をアップさせる方法と組織/職場の作り方とは?
- 組織診断

やる気とは何か?
やる気とは、何かの物事をやろうとする気持ちのことで、会社のビジョン達成や自分の目標達成、難解な仕事へのチャレンジしようとする際に何かのきっかけで発生するものです。
やる気の構造
やる気を出すためには、そもそも会社に対して信頼感や満足感を持っておく必要があります。
会社への不信感や不満足感を抱いている場合は、やる気を阻害する状態となっていますので、まずはやる気を出すための環境を整備していくことが重要です。
やる気をアップさせる2つのアプローチ
やる気には、「外発的動機付け」「内発的動機付け」の2種類があります。
- 外発的動機付け:報酬などボーナスなどの外部の要因で動機付けされること
- 内発的動機付け:感謝や評価されたことを受け、内面から動機付けされること
外発的動機付けは、一時的にやる気を引き出す際には有効ですが、続けてしまうとその状態に慣れてしまい、その報酬がなくなってしまうとやる気が大きく下がってしまう可能性がありますので、内発的なやる気を引き出すように取り組む必要があります。
やる気がない社員の特徴
やる気がない社員の特徴としては、以下のような行動や態度が当てはまります。
- 無気力で指示されたことをやらない
- 言われたことの本当に最低限しかやらない
- 遅刻が多いなど勤怠が良くない
- 勤務時間中に仕事に取り組む姿勢/態度が悪い
- 会社や周囲の悪口や愚痴ばかり言う
- 仕事に創意工夫をせずにずっと同じことに取り組んでいる
- 失敗しても反省せずに改善もしない
やる気と企業の業績との関係
アメリカの大手コンサルティング会社が行った調査によると、やる気が高くなることで「収益性」「生産性」「顧客からの評価」が上昇する一方で、やる気が下がることで「サービスの質」「欠勤数」「事故」などが悪い影響を受けることが分かっています。
社員のやる気がダウンしてモチベーションが下がってしまう原因
社員のやる気がダウンしてモチベーションが下がってしまう原因というのは、普段の日常生活や何かのイベントなどどのような時でも発生する可能性があります。
その中でも一般的に社員のやる気がダウンしてしまう原因は以下のようなものが考えられます。
- 仕事の目的が伝えられず作業をやっているように感じられる
- もっと良い方法があるにも関わらず独自のやる方や新しいことは許されない
- 自分の仕事が社会のためになっていると感じられない
- 自分が成長している実感がない
- 目標を達成しても評価や賞賛されない
社員のやる気がアップするタイミング
社員のやる気がアップするという時は、
- 成功体験(直接体験)
- 間接体験(誰かの成功体験に学ぶこと)
- 言語的説得
- 情動的喚起
などの要因によって引き起こされます。
具体的な行動や体験を挙げると、以下のようなものが当てはまります。
- これまでできなかったことができるようになって成長を実感できた時
- 周囲から感謝や褒められた時
- 自分の後輩や部下が成功体験を積んだ時
- 会社やチームから表彰された時
- 責任のある仕事を任された時
社員のやる気をアップさせるために行いたい施策
社員のやる気をアップさせるために会社として以下3つのことに取り組んでみてはいかがでしょうか。
1.会社全体で表彰や賞賛を行う文化を作る
会社で目標を達成した際や日頃のフォローや言動に対して表彰や賞賛を行うこと、感謝の気持ちを伝えることは社員のやる気が上がるきっかけになります。
サンクスカードやピアボーナスなどのツールを活用して、会社全体で賞賛や感謝を伝え合う文化を作ってみてはいかがでしょうか。
2.1on1を行うなど上司が成長にコミットする
上司が部下の成長を支援するために1on1を実施して、業務で困っていることを聞いて一緒に解決していくことや、適切なフィードバックを行うことで上司が部下の成長にコミットすることも社員のやる気が上がることが期待されます。
3.社員のやる気が下がってしまう可能性のある問題を解決する
社員のやる気が下がってしまう要因をいち早く検知してその問題を解消していくことも社員のやる気を上げることや保つ上で重要です。
組織サーベイツールなどを活用して個々人の大きな変化があった場合は、その問題をすぐに特定できるようにできれば、問題が大きくなる前に解消することができ、社員のやる気を下げることなく、仕事に打ち込んでもらうことが可能です。
社員のやる気を上げる/下げない職場環境を作ろう
今回は、社員のやる気が下がってしまう原因ややる気が上がる際の要因を紹介しました。
ぜひ、やる気が上がる施策に取り組みつつ、やる気が下がってしまうことを防ぐ仕組みづくりを行ってください!
組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、「評価」や「教育」などの項目を始め、人材定着に関わりの深い15の項目・49つの質問の満足度を測定することが可能です。
社員のやる気を上げていく活動の中でぜひご活用ください。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部