エンパワーメントとは?企業で取り組むメリットと高めるため3つのポイントを紹介
- 組織改善施策

エンパワーメントとは?
エンパワーメントとは、従業員1人1人のパフォーマンスを最大限発揮引き出して企業活動を行う為に、自律した働き方を促進したり、権限を委譲させることを指します。
上司から支持されたことをこなすという働き方を行なっている企業は今でも少なくないことと思います。
この変化の激しい時代では、全員ができる限り均等な情報にアクセスできるとともに、自分に与えられた役割に合わせて意思決定や行動を行えるようにすることが求められており、この環境を作る取り組みがエンパワーメントです。
企業活動においてエンパワーメントが注目されている背景・理由
企業活動においてエンパワーメントが注目されている背景・理由は、
- 時代や市場の変化に適応するため
- 従業員の能力育成のため
とされており、従業員が自分の役割を全うできるよう、環境を整えていくことで、従業員の育成に繋がるとともに、時代に合わせた企業成長やアイディアの創出を行えます。
こういった背景により、「エンパワーメント」を重視した組織づくりを行う企業が増えています。
エンパワーメントを導入・推進することのメリット・デメリット
企業にエンパワーメントを導入し、推進することで得られるメリットはもちろん多いですが、一方で組織や従業員の状況・組織文化などによってはデメリットが発生することも考えられます。
具体的にエンパワーメントを導入・推進することでどのようなメリットとデメリットがあるのかを紹介します。
エンパワーメントを導入・推進することのメリット
エンパワーメントを導入・推進することで以下のようなメリットが考えられます。
- 意思決定・行動がスピーディーになる
- 自発的な行動が増える
- 自分の関連する部署や人と積極的にコミュニケーションを持つようになる
- 自分の仕事に対して責任感ややりがいを持てる
- 従業員エンゲージメントが向上し、組織に対する貢献も増える
- 会議でのアイディアや提案が増える
エンパワーメントを導入・推進することのデメリット
一方で、エンパワーメントを導入・推進することで以下のようなデメリットも考えられます。
- 仕事における役割と本人の力量が合わない場合、チームの生産性が落ちてしまう
- きちんと情報共有や相談を行える環境を作らなければ、属人化が進んでしまう
- 段階を追って進めないと、仕事の進め方やチームでの活動に支障をきたしてしまう
- 権限委譲に向いていないメンバーへの育成やフォローを行う必要がある
- 導入の目的や期待値を伝えないと部分最適になってしまう可能性がある
エンパワーメントを高めるための3つのポイント
エンパワーメントの取り組みを行なっていく上で、下記3つのポイントを押さえて進めていくことが重要です。
- 全ての従業員に正確な情報を共有し、信頼関係を築く
- 下記6つの要素のガイドラインを定めて自律した働き方を促進する
「目的」「価値観」「ゴールイメージ」「目標」「役割」「組織の構造とシステム」 - セルフマネジメント・チームを育てる(全員に経営者意識を持って行動することを促す)
上記のように、文化醸成や従業員の育成、ガイドラインの策定などを同時に行うことでエンパワーメントの効果を最大化できるよう取り組みましょう。
従業員が定着・活躍できる組織を作ろう
今回は、エンパワーメントを導入・推進することのメリット・デメリット、そして実際に導入する上でのポイントを紹介しました。
従業員の力を引き出して、会社・事業を成長させていく上で重要な考え方ですので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、「企業の戦略」や「評価」「働き方」など人材定着に結びつきの強い15要素48項目の組織/チームの状態や職場推奨度等を可視化し、その後の組織改善に繋げることが可能です。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部