離職の原因の8割を占める「ハイジーンファクター(衛生要因)」の意味や内容とは
- 組織診断
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日本における自主都合退職の理由の約8割を占める「ハイジーンファクター」。
従業員の不満足を解消することで望まない離職を防ぎ、働きやすい環境になることでより業務に集中できます。
今回は、ハイジーンファクターの意味や定義、ハイジーンファクターの具体的な内容について紹介します。
ハイジーンファクターとは?
ハイジーンファクターは和訳すると衛生要因で、「心身の健康状態」「会社での人間関係」「職場環境」などの仕事における不満足に関わる要素を指します。
ハイジーンファクターは、アメリカの臨床心理学者であるフレデリック・ハーズバーグが提唱した「二要因理論」に基づく概念で、日本における自己都合退職の約8割がこのハイジーンファクターに起因するとされています。
ハーズバーグの二要因理論
二要因理論(動機付け・衛生理論)とはアメリカの臨床心理学者であるフレデリック・ハーズバーグが提唱した職務満足・職務不満足を引き起こす要因に関する理論です。
ハーズバーグは、人のモチベーションの要因を研究する中で5000ほどのインタビュー形式の調査から人事労務管理に必要な要素を「動機付け要因(Motivator Factors)」と「衛生要因(hygiene Factors)」の2種類に分けて考えるべきという主張を展開しました。
動機付け要因
動機付け要因(モチベーター)には、仕事における達成や上司/周囲からの承認、昇格/昇進などの仕事の内容に関することが含まれます。
ハーズバーグの二要因理論では、動機付け要因が満たされると満足感をもたらしますが、満たされなくても不満足感を生み出す訳ではありません。
衛生要因
衛生要因(ハイジーンファクター)は、「人間関係」「職場環境」などの仕事の不満足に関する要素です。
衛生要因は不満足要因とも呼ばれ、満たされないと職務不満足を引き起こします。
衛生要因が満たされないことが続くと、仕事を続けられなくなるという自体に陥ってしまいます。
逆に衛生要因を満たせると従業員の不満を予防・解決でき、望まない離職を防げます。
ハイジーンファクターに含まれる要素
ハイジーンファクターには、
・会社の方針
・職場での人間関係
・労働条件
・仕事の環境
などのマズローの欲求五段階説でいう「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」の一部が当てはまります。
ハタラクカルテではさらに細かく
・執務環境
・リフレッシュ環境
・チームワーク
・社内の雰囲気
・適正な労働時間
・休暇の取りやすさ
・制度の充実
・周囲の理解
・フィジカルヘルス
・メンタルヘルス
・私生活の充実と支援
・生活負担の軽減
の12要素に分解し、アンケートでそれぞれの項目をスコアリングしています。
ハイジーンファクターの可視化・改善サービス「ハタラクカルテ」
『ハタラクカルテ』は、ハイジーンファクターを12項目に分類し、従業員の組織に対して抱えている課題を見える化し、改善に繋げていくサービスです。
ハイジーンファクターを満たすことで職務不満足を軽減・解消でき、働き続けたくても働けなくなることを防ぎます。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部