地方の人手不足の実態と原因、解決のための「2つの対策」とは?

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地方における人手不足の現状

地方では、労働力人口の流出や少子化なども伴い、人手不足に陥っている企業が増えています。

中小企業基盤整備機構が全国の中小企業の経営者を対象に行った「人手不足に関する中小企業への影響と対応状況」のアンケート調査のデータによると、73%ほどの企業が人手不足を感じており、その中でも半数以上が深刻な課題であると回答をしています。

今後、ますます労働力人口の減少や採用求人倍率の高騰などによって地方における人手不足は死活問題にもなり得ます。

地方で深刻化する人手不足の影響

人手不足が深刻化してしまうと、会社の業績が黒字であったとしても仕事を十分にこなせないことや会社が機能しなくなることで倒産してしまうといった企業も出ているように、売上や利益と同じく大事なものの1つです。

2019年では、人手不足によって倒産した企業は185件、4年連続で過去最多を更新するなどとさらに深刻な問題となっています。

また人手不足の企業では、「連鎖退職」が発生しやすく、仕事のできる人にどうしても業務量が偏ってしまいますが、そのような人材が退職してしまうことでその周囲の人材が立て続けに負担を避けるためやその人材に付いていくために退職をしてしまうといったことが起きてしまう可能性もあります。

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地方の企業が人手不足になってしまう原因

地方の企業が人手不足になってしまう原因は、2つ原因が考えられます。

1.採用ができない

地方の企業において人手不足になってしまう原因の1つが採用ができないことです。

会社の地域にそもそも求職者が少ない場合は、新卒・中途どちらもの採用が厳しく、他の都道府県からのUターンIターンや少し離れた地域から採用を行うなどのエリアを広げる必要があります。

また、採用活動を行うにあたって、採用媒体への広告出稿や人材紹介の利用などによって採用コストも高騰していきます。

そのため、採用活動を行いたいものの採用を行うための費用がないということでまずます採用が上手くいかない悪循環に陥ってしまうことも考えられます。

2.従業員が離職してしまう

最近では転職することが珍しくなくなり、より良い条件やより良い職場環境を求めて転職を行うことも一般的になりました。

地方の企業でも職場環境や働き方などに積極的に投資を行う企業が増えているため、従業員は同じ業界のより良い環境を求めて転職するといったことも考えられます。

そのため、地方の企業においても従業員や働く環境に投資を行わう企業行わない企業で、採用できる企業と採用できない企業の二極化が進み、採用できない企業は離職が原因でさらなる人手不足に陥ってしまう可能性があります。

地方企業が人手不足の解消のために行うべきこと

地方の企業が人手不足の問題の解消のために行うべきことは、「従業員の離職リスクを把握し、問題を1つずつ解消すること」です。

従業員がより働きやすく活躍できるような環境を整備していけば、従業員は定着し、採用も上手くいきやすくなります。

そのため、会社全体の中で問題が大きいものを把握し、解消に努めていくこと、そして最終的には従業員の働きやすくかつ活躍できるような環境を作っていくことで業績の向上が期待できるとともに、人材が集まる企業になり、人手不足の解消に繋がります。

どうしても人手不足の企業は、採用だけに目がいきがちですが、合わせて従業員の定着・より魅力のある企業づくりにも力を入れてください。

『ハタラクカルテ』を活用して組織の課題の把握から取り組もう

今回は、人手不足の企業の実態やリスク、人手不足の問題解消のために行うべきことを紹介しました。

組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、「人間関係」や「心身の健康」「業務量・時間の負担」など人材定着に結びつきの強い15要素48項目の組織/チームの状態や職場推奨度等を可視化し、その後の組織改善に繋げることが可能です。

ぜひ人手不足の問題を解消し、人材が集まる組織づくりにご活用ください。

この記事を書いた人

ハタラクカルテ編集部

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