ピープルアナリティクスとは?オススメの書籍や活用方法をご紹介
- 組織診断

ピープルアナリティクスとは
ピープルアナリティクスとは、社員や組織に関するデータを収集し、その結果を分析した上で組織づくりに活用する組織開発の取り組みの総称です。
採用や教育・評価などの人事業務の意思決定を客観的に行うためにもデータが必要とされており、Googleやマイクロソフトをはじめ、日本の企業でも徐々に浸透してています。
ピープルアナリティクスの実行するための手順
ピープルアナリティクスはいきなり開始できるものではありません。
ピープルアナリティクスを実行するには以下の手順で進めるのが一般的です。
- データを収集する(収集する仕組みを作る)
- データを集計し、分析を行う
- データを元に、何かの判断や実行、今後の予測を行う
そのため、まずはデータを収集すること・収集する仕組みづくりから取り組む必要があります。
ピープルアナリティクスで使用されるデータ
ピープルアナリティクスで主に使用されるデータは以下のようなものがあります。
- 従業員の属性データ(IQ・EQ、性格特性など)
- 人事考課
- 勤怠状況
- 従業員満足度
- 職場推奨度(eNPS)
- パフォーマンス/生産性
- 給与情報
- 社内の教育プログラムの進捗率
- 離職率
これらの中で単一のデータを見ることもあれば、それぞれを組み合わせて見る・分析を行うこともあります。
ピープルアナリティクスを導入するメリットとは
ピープルアナリティクスを導入することで、採用・育成・組織づくりでそれぞれメリットがあります。
採用活動におけるメリット
採用活動は、面接や面談などを行うため、どうしても感情が入ってしまい、データが無いと主観的にしか判断ができませんが、
- 募集の閲覧からの応募率
- 応募からの内定承諾までの歩留まり
- 内定承諾率
- 1人採用するまでにかかったコスト
などのデータの分析を行うことで、採用活動においてどこのフローがボトルネックになっているのかの原因も突き止められます。
自社の採用の課題がわかることで、自社の見せ方や採用手法、使用する採用媒体を変え、効率的でより自社が採用した人材を獲得する可能性を高めます。
人材育成におけるメリット
従業員の育成においては、
- 社内の育成トレーニングの完了率
- 従業員の昇給/降給
- 従業員の行動特性と能力特性
などのデータの分析を行うことで、従業員が成長しているかどうかの確認や育成に対する投資が適切なものなのかの確認などに活用可能です。
組織づくりにおけるメリット
組織づくりにおいては、
- 従業員満足度
- 職場推奨度(eNPS)
- 離職率/定着率
- 勤怠データ
などの情報を元に、より良い組織にするための原因の特定を行うことや、組織に対する投資に対してそれぞれの数字にどの程度の影響があるかの効果検証を行うことに活用できます。
また、組織単位だけでなく部署やチーム単位でもデータを元に、チームワークの向上や適切な人材配置を行うことも可能です。
ピープルアナリティクスを勉強できるサイト・書籍
ピープルアナリティクスの理解度を深めるサイトや書籍もあります。
Google re:Work
Google re:Workでは、ピープルアナリティクスについての詳しい説明や、実際に運用するまでの手順を無料で公開しています。
ガイドの手順に沿って進めることで体系的に理解することができます。
Google re:Work:https://rework.withgoogle.com/jp/subjects/people-analytics/
ピープルアナリティクスに関連した書籍
・「ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える」
・「How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント」
上記の2冊は、ピープルアナリティクスよりも少し広い領域の人事関連の内容になりますが、これまでのGoogleの取り組みを元にした知見や事例が掲載されています。
「ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える」のAmazonページはこちら
「How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント」のAmazonページはこちら
ピープルアナリティクスを活用して組織づくりを行おう
ピープルアナリティクスで組織づくりを行うなら、働きやすさや人材定着を目的として開発された「ハタラクカルテ」をご活用ください。
ハタラクカルテでは、衛生要因に関する従業員の満足度や、職場推奨度(eNPS)のデータを取得でき、組織づくりに伴う課題発見や組織への投資の効果検証に役立てることが可能です。
離職や定着に課題を抱えており、改善したいと考えている方は、ぜひご活用ください。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部