従業員が退職を決意するきっかけや理由とは?前兆や引き止めの注意点を紹介
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日本における退職率に関する現状
平成30年に厚生労働省が発表した雇用動向調査によると、離職率は15%ほどとされており、ここ50年ほどは変わらずに13%~20%ほどで推移しています。
厚生労働省が発表した雇用動向調査結果の概況によると、「宿泊業・飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」「サービス業」が高くなっており、一方で入職率も高くなっているため、入れ替わりの激しい業界とされています。
↓離職のデータに関する詳細の記事はこちら↓
【グラフで紹介】離職率や離職理由のデータまとめ(業界別、新卒など)
従業員が退職を決意する原因・理由
参照:男女でこうも違う?年代別離職理由から見る男女の違い – 転職会議レポート
リブセンスが約700名に調査した離職理由に関するデータによると、男女共に離職の理由としては、「労働時間」「待遇への不満」「人間関係」などが理由・原因で会社を辞めるとされています。
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早期離職の原因と対策とは?3年以内の離職の現状や離職理由ランキングを紹介
従業員が退職を決意するまでのフロー
従業員が退職をするまでの流れとしては、職務満足や従業員満足が低下してしまうことで、組織コミットメントが低下してしまうことなども起因し、退職を決意した後に退職という行動を取ります。
そのため、退職を決意したタイミングでは転職活動の真っ只中であったり終わったタイミングであったりするため、引き止めを行おうと思っても対策が難しく、人材定着する組織を目指すためには、従業員満足度が低下したタイミングでその課題を解消していくことが重要です。
従業員が退職する際の兆候
従業員が退職を考えている時・決めた後に見られる兆候としては、以下のようなものがあります。
- これまであまり休まなかったにも関わらず全休や早退などが増えている
- これまでと比較していきなり表情が明るくなった
- これまでと比べて元気がなくなった
- チームや部署での集まりに参加しなくなった
- これまでより帰宅する時間が早くなった
- 話しかけるとどこかよそよそしい態度を取るようになった
- 服装や髪型を整えてくるようになった
↓従業員が退職する際の兆候と兆候を検知する仕組みをつくる方法の解説記事はこちら↓
従業員が退職する兆候とは?兆候を検知する仕組み作りの方法を紹介
退職を決意した従業員に慰留を行う際の注意点
退職を決意した従業員に慰留や引き止めを行う際は、以下のようなことを行わないように注意しましょう。
- 退職を考えている理由を聞かずに一方的に説得をしない
- 高圧的な態度で接さない
- 退職を考えた背景や課題に対して「勘違い」などと否定しない
- 退職を考えた背景や課題を聞くだけで、解決に向けて取り組む
- 話し合いをする場所や時間帯に配慮する
- そのまま会社に残って欲しいということを伝えずに曖昧にしない
↓従業員の退職の引き止めや慰留に関する詳細の記事はこちら↓
退職希望者を引き止めるタイミングと引き止めの方法とは
退職慰留を行う際の方法とポイントとは?気をつけておきたいことも紹介
退職者が出にくい、人材が定着する組織を作ろう
退職者が出にくい組織を作って行くためには、定期的に組織状態を可視化するととともに、離職リスクとなり得る課題を解消していくことが重要です。
組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、離職の原因になりやすい「心身の健康」や「人間関係」をはじめとして人材定着に結びつきの強い15要素48項目の組織状態を定量的に可視化し、課題の発見・改善に役立てることが可能です。
ぜひ退職者が出にくいような組織づくりにご活用ください。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部