新入社員が辞めそうな時の適切な対応方法と企業側が対策すべきこととは
- 上司との関係
- 組織改善施策

入社3年目までの新卒の離職率のデータ
参照:厚生労働省_新規学卒者の離職状況より「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」
中学卒、高校卒、短大等卒、大学卒のそれぞれ学歴別の入社3年目までの離職率のデータです。調査年数による増減はそこまで大きくはなく、学歴によって離職率にある程度違いがあることが分かります。
新入社員が離職する原因
入社3年目までの新卒男性の離職理由のデータ
入社3年目までの新卒男性の離職理由は、「労働条件」「仕事への適性」「キャリアアップ」「肉体的・精神的な健康」が多いことが分かります。
入社3年目までの新卒女性の離職理由のデータ
入社3年目までの新卒女性の離職理由は、「結婚や出産」「肉体的・精神的な健康」「労働条件」「人間関係」などが多いことが分かります。
新入社員が辞めそうな時の接し方
新入社員が辞めそうな時の接し方として重要なことは「悩みや課題に感じていることを聞くこと」「その悩みや課題を解決する方法を探していくこと」です。
最初から引き止めなどに入った場合、根本の問題は何も解決されない他、新入社員も本音で話しにくくなります。
まずは「辞めるかもしれないからなんとかしなくては」という考えは捨てて、「同じ会社のメンバーの抱えている問題を解決していこう」と考えて接することが重要です。
新入社員がすぐに辞めてしまう職場の特徴
新入社員がすぐに辞めてしまう職場には、以下のような特徴があります。
- 新入社員の教育担当がいない
- 上司が新入社員の指導や相談に一切乗らない
- 新入社員を置いてけぼりにしてチームで活動している
- マニュアルがなく情報がオープン化されていない
- 育成を行うのではなく、雑務を押し付けている
- 新入社員に対して今後への期待値を伝えない
- チームの仲が悪く、気を遣わないといけない
など、新入社員に対して必要な支援や環境が提供されないという理由の他に、そもそもの職場環境や人間関係が良く無いことも新入社員が辞めてしまう原因になり得ます。
新入社員の辞めそうになる前に異常を検知することが重要
新入社員に限らず、従業員が退職の打診や相談を行う際は、すでに転職活動を始めていることや次の会社を決めていることもあります。
そのため、従業員の望まない離職を防ぐために、従業員満足度や職務満足度が下がるという離職に繋がりそうな傾向が見えたタイミングで、困っていることが無いか相談に乗ることや組織サーベイのデータを元に、離職を考えるきっかけとなる原因の問題を特定して解消していくことが重要です。
新入社員が辞めそうな兆候を見せた場合・組織サーベイでの結果で満足度や職場推奨度が下がっている場合は、早めに相談に乗って早期解決に努めましょう。
組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』を活用して、新入社員の望まない離職を減らそう
今回は、新入社員が辞めてしまう理由のランキングや辞めそうな時の対処法を紹介しました。
特に新入社員はまだ周囲との人間関係が十分に築けていないことや社会人生活に慣れていない可能性がありますので、早めに問題や異常を検知することが重要です。
組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、「チームワーク」「心身の健康」など人材定着に結びつきの強い15要素48項目の組織状況を可視化できる他、個人単位での異常を検知することも可能です。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部