部下が退職する前の7つの兆候とは?手遅れにならないための仕組みづくりを紹介
- 上司との関係
- 組織改善施策

部下が退職をするときの兆候
優秀な部下が退職する前に見せる兆候としては、以下のようなものがあります。
- これまであまり休まなかったにも関わらず全休や早退などが増えている
- これまでと比較していきなり表情が明るくなった
- これまでと比べて元気がなくなった
- チームや部署での集まりに参加しなくなった
- これまでより帰宅する時間が早くなった
- 話しかけるとどこかよそよそしい態度を取るようになった
- 服装や髪型を整えてくるようになった
などと会社以外の場所に出入りするような格好に変わったことや雰囲気が大きく変わった際は、大きな気持ちの変化があった可能性が非常に高いです。
このような大きな変化だけでなく、小さな変化でも気づいて、声をかけられるような関係性を日頃から作っておくことが重要です。
部下の退職はいきなり発生するものか?
部下の退職はいきなり発生するものと思われがちですが、部下からすると本当にいきなり退職を決めることは非常に稀なことです。
退職の行動の前には、退職意図と呼ばれる退職を決意する気持ちの変化があり、その前には退職を考えるきっかけがあります。
通常は、退職を考えるきっかけから転職活動を開始し、その転職活動の進捗や結果に合わせて退職意図が固まるという流れですので、時間として数ヶ月が経過します。
そのため、上司からするといきなりの退職かもしれませんが、それは部下の小さな変化や不満を検知してフォローできていないだけであり、多くの退職がいきなり発生するものではありません。
部下の望まない退職を防ぐための必要な仕組み
部下の望まない退職を防ぐためには、上述の通り「部下のこれまでとの変化」を検知できる仕組みを作る必要があります。
それが、組織サーベイツールで取得する定量的なデータであったり、定期的に実施する1on1などの面談です。
これらによって部下の状況を定点で観測し、大きな変化があった場合は早期にフォローを行うことで、お互いに望まない結果を防げる可能性が高まります。
そのため、1~3ヶ月に1回の組織サーベイツールの活用や、1週間~3ヶ月に1回の1on1で自分のメンバーや部下と向き合う時間を必ず作りましょう。
部下の退職によって上司の評価は下がる?
部下が退職することによって上司の評価が下がるかどうかは会社によって異なりますが、退職者数があまりに多いことや、上司を理由とした退職が発生した場合は、上司の評価が下がる可能性は非常に高いです。
部下のモチベーション管理や生産性高く働ける職場づくりはマネジメントを行う上司の重要な役割の1つですので、そこができていないことにはマネジメントを行うことに不適任ということで管理職から外される可能性も少なくはありません。
↓部下が退職することによる上司の評価に関する詳細の記事はこちら↓
部下が退職すると上司の評価は下がる?部下の退職前の兆候を紹介
部下の退職を慰留する際の方法とポイント
面談などを通して退職を慰留する際の方法とポイントは、3つあります。
- 従業員の退職を考えた理由などの意見を傾聴する
- 従業員の悩みや課題を一緒に解決できないか考える
- 率直に「この会社にあなたが必要だ」と伝える
まずは、一向に退職を引き留めようとするのではなく、なぜ退職を考えているかの理由を考えるとともにそれを解消する方法を一緒に考え、最後ははっきりと「この会社/チームにあなたが必要だと」伝えましょう。
どうしても感情的になったり、説得しようと話しすぎてしまいますが、上記の方法を元に退職の慰留を行いましょう。
↓退職の慰留に関する詳細の記事はこちら↓
退職慰留を行う際の方法とポイントとは?気をつけておきたいことも紹介
従業員が定着・活躍できる環境を作ろう
今回は、部下が退職する兆候や部下のいきなりの退職を防ぐための仕組みづくりに関して紹介しました。
上司・部下、会社それぞれにとって望まない離職を防ぐためにも、日頃から組織づくりへの投資と組織の状態のモニタリングを行っていきましょう。
組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、「人間関係」や「評価」「業務量・時間の負担」など人材定着に結びつきの強い15要素48項目の組織/チームの状態や職場推奨度等を可視化し、その後の組織改善に繋げることが可能です。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部