中小企業での平均の離職率とは?計算方法や離職率を下げる17の施策を紹介
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中小企業における平均の離職率
画像参照元:第1節 雇用動向と中小企業で働く人材の現状|中小企業庁
厚生労働省が行なった雇用動向調査によると中小企業における離職率は、平均で12~15%で推移していることが分かります。
従業員規模が大きい大企業に比べると離職率が高い傾向にあることが分かっています。
離職率の計算方法
離職率は、入社してからN年(ヶ月)後にどれくらいの割合で離職をしているかの指標で、
- 特定の期間の間に離職した人数 ÷ 期間の初めの全体の人数
で計算されます。
↓離職率の計算に関する詳細の記事はこちら↓
離職率の平均値や計算方法とは?離職を防ぐ組織の作り方を紹介!
中小企業での離職の理由・原因
中小企業における離職は、以下のような理由・原因が占めています。
- 労働条件(給与等)
- 労働量が多く、フィジカルヘルスの悪化
- 職場の人間関係
- 会社の戦略や先行きへの不安/不信
- 自分のスキルや知識を他の場所で試してみたい
と主に、給与や人間関係、心身の健康が多くの割合を占めています。
↓一般的な離職の理由・原因のランキングの詳細の記事↓
【グラフで紹介】離職率や離職理由のデータまとめ(業界別、新卒など)
中小企業が離職率の改善で行いたい施策
中小企業が離職率を改善する上で行うべき施策は、各社の課題によって変わってきますが、一般的に行いたい施策としては、以下のようなものがあります。
- 職場環境の整備
- 勤務時間の可視化と長時間勤務の対策
- 休暇を取得しやすい文化や雰囲気作り
- 目的を明確にした評価や教育、配置
- 会社のビジョンやミッションの設定
- 従業員の心身の健康を保つための支援
- 従業員にやりがいを感じてもらうための定期的なフィードバック
加えて、上記の中小企業の離職を改善するために以下のような施策も行うことをオススメします。
- 給与への不満→人事評価制度を公開し、昇給/昇格できる基準を明確にする
- 給与への不満→賃金改定や福利厚生の充実
- 労働量が多い→有給取得の推進
- 労働量が多い→リフレッシュ休暇の導入
- 労働量が多い→定期的な1on1で業務の可視化と整理
- 職場の人間関係→ビジョンやコンピテンシーを設定し全員の向かっていく方向を統一
- 職場の人間関係→チーム内外問わず連携を促すような文化の浸透
- 職場の人間関係→不満を検知し、人事面談などを通して配置転換などで対応
- 会社の戦略や先行きの不安→5ヶ年計画など会社の戦略を周知
- 会社の戦略や先行きの不安→教育制度を充実させてどの会社でも活躍できるよう育成
こういった課題に基づいた施策を実行していくことで、中小企業の離職率も下がっていくことが期待されます。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部