組織において良い信頼関係を築くための4つの方法とは?

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  • 良好な人間関係

最終更新日2023/5/1
仕事を行う上で1人で完結する仕事というのはあまりなく、常に誰かと一緒に進めたり、フォローしあったり、進捗を共有したりと複数人で進めることが一般的です。

その仕事を進める中で信頼関係が築けていないと、仕事の進捗や質に支障をきたしてしまう可能性があります。

今回は、組織において良い信頼関係とは何なのか、どのように築いていけば良いのかを紹介します。

仕事における良い信頼関係とは

仕事を行う中で良い信頼関係が築けている状態とは、以下のような特徴があります。

  • 気兼ねなく業務に関する質問ができる
  • 随時、仕事の進捗や課題などが共有されている
  • お互いの得意・不得意を理解し、フォローできている
  • お互いの状況に合わせて仕事を配分して進められている

上記のように、お互いのことをよく理解できていること、そしてコミュニケーションが円滑に取れている状態が仕事を行う中での良い信頼関係が築けている状態と言えます。

組織において良い信頼関係を築くことのメリット

組織の中で従業員同士が良い信頼関係を築くことで大きく4つのメリットがあります。

メリット1:コミュニケーションが円滑になる

良い信頼関係が築けていると、仕事に関する話やそれ以外の話もしやすくなります。

その結果、仕事の状況をそれぞれが把握できるようになるだけではなく、フォローや連携がしやすくなるなどのメリットもあります。

メリット2:生産性が向上する

信頼関係が築けていない状態であれば、仕事以外のことに気を使う事が増えて、どうしても仕事への集中力が落ちてしまいます。

また、質問したい時に質問ができなかったり、相手に聞かないと進捗が把握できなかったりと生産性が格段に落ちてしまいますが、一方で良い信頼関係が築けていると仕事にも集中して取り組む事ができて生産性も向上します。

メリット3:従業員の心身の健康が良好になる

従業員の離職の理由で特に多いものの1つが「職場での人間関係」です。

職場での人間関係が良好でないために、メンタルヘルスに支障をきたしてしまったり、健康状態が害されてしまうといった事が発生します。

しかし、職場での人間関係が良好であれば、安定した心理状態で働けるため、心身の健康が良好になる傾向にあり、モチベーションも高くなる傾向にあります。

メリット4:従業員の定着に繋がる

『ハタラクカルテ』の研究でも職場での人間関係が良好であれば、離職リスクはその分下がるとされており、従業員の長期の定着や早期離職の防止が期待されます。

信頼関係を築くのが上手い人の特徴

信頼関係を築くのが上手い人というのは、意識的に良い人間関係を築こうと意識して取り組んでいる人が多いです。

具体的には、以下のような特徴があります。

  • 挨拶をきちんとする
  • 感謝の言葉をきちんと伝える
  • 何気ない会話を大事にする
  • 相手のことに興味を持ち、話しかける
  • 自分のことを開示している
  • 誰かの悪口を言わない
  • 嘘をつかない
  • 相手に強制しない
  • 相手が大事にしているものを大事にする
  • 小さな約束であっても守る
  • 間違った場合は素直に謝る
  • 人の秘密を必ず守る

上記のように、相手のことを理解することや尊重するような行動を取る事が良い信頼関係を築くことに繋がります。

良い信頼関係を築くために気をつけるべきポイント

では個人間で良い信頼関係を築くために、具体的にどのようなことに意識するべきなのでしょうか?

意識するべきポイントを3点ご紹介します。

ポイント1:相手に関心を持つ

まずは接する相手に興味を持ってコミュニケーションをとりましょう。

相手も良い気持ちになりますし、相手のことをより深く理解することができるようになるでしょう。

また、特定の相手だけではなく分け隔てなくコミュニケーションをとることも大切です。

ポイント2相手のことを考えて行動する

組織には様々な立場、状況の方がいます。それぞれの立場や状況、場面に合わせた接し方をすることが良い人間関係を築く上で大切です。

気を配りあうことで、より良い人間関係を構築することができます。

ポイント3:正直に接する

最後に大切なのは正直に接することです。

嘘をついたり、約束を破ったりしていては良い人間関係を築くことはできません。

いつでも正直に人と接することで、周りからの信頼を得ることができるでしょう。

組織において良い信頼関係を築く際の方法

組織において良い信頼関係を築くための仕組みづくりに関しては、以下の4つの方法があります。

方法1:行動指針(コンピテンシー)を定める

良い信頼関係を築くための方法の1つが、会社として推奨する行動を行動指針(コンピテンシー)に定めることです。

具体的に行動指針に落とし込むことで、従業員も意識して取り組みはじめ、結果的にその行動や意識が自社の文化となっていきます。

そのため、まず最初に会社として推奨する行動を定める事、そしてその行動を評価するなどと意識してもらうという方法もあります。

方法2:サンクスカードなどを活用して、感謝や賞賛が生まれる仕組みを作る

従業員のチームに良い影響をもたらした行動や相手のために行動したことなどを従業員全員が見える場所で感謝や賞賛を送る事ができるサービスも存在します。

(例:THANKS GIFT:https://thanks-gift.net/

従業員全員に公開する事で、その場にいなかった人からも賞賛されたり、同じような言動が増えていくような仕組みが出来上がります。

こういった日々の仕事の中での行動に対して感謝・賞賛をする仕組みを作る事でも徐々に信頼関係が築けていきます。

方法3:相互理解の場を意識的に設ける

相手のことに興味を保つためには、まずは相手のことを知る必要があります。

Good&Newといって毎日良いことや新しい気づきを共有することで、その人の人柄を知ることに繋がったり、コミュニケーションゲームなどを行うことでより深くその人のことを知ることに繋がり、段々とコミュニケーションが増えていくことにも繋がります。

方法4:チーム内の問題を定期的に把握し、改善する

良い信頼関係を築いていくためには、それを阻害する原因を探り、解消していくことも重要です。

組織サーベイツールの『ハタラクカルテ』では、組織・チームの問題を可視化できるため、より良い信頼関係を築くための課題となっていることを把握でき、その後の改善に活かしやすくなります。

まとめ

組織が良い信頼関係を築くことは、組織としての利益やその組織に属する人の働きやすさに直結します。信頼関係を保つために個人が行動するのはもちろんのこと、組織も信頼関係が築きやすいような仕組み作りをすることが大切でしょう。

この記事を書いた人

ハタラクカルテ編集部

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