アンダーマイニング効果とは?起こる原因や対策を紹介
- 上司との関係
- 組織改善施策

アンダーマイニング効果とは
アンダーマイニング効果とは、好奇心や喜びなど内発的動機付けを元に行なったことが、評価されて昇給したりご褒美をもらえたりするなど外発的動機付けされることで、いつの間にかやる気がなくなるなどの内発的な行動に対するモチベーションが下がってしまうことです。
本来であれば、自分の好奇心や喜びを満たすための行為だったのに、一度お小遣いやご褒美をあげると、気づけばお金やご褒美のためにやるという目的に変わってしまいます。
そのご褒美がもらえなくなってしまうと「やっても意味がない」と思ってしまい、断端とやる気が下がってしまうという自覚がなくてもそういった状況に陥ってしまいます。
アンダーマイニング効果が起こる原因
アンダーマイニング効果が起こる要因としては、
- 自分がやりたいことだからやっている
- できないことをできるようになりたい
- やってみたらどう変わるかが楽しみ
とやりがいを求めていたにも関わらず、他者によってその目的を報酬に置き換えられてしまうため、「自己決定感」や「有能感」が低下してしまうことと「他者から評価されるもの」という認識に変わってしまうことによって、このアンダーマイニング効果が起こってしまうことが考えられます。
アンダーマイニング効果を起こさないための対策
上司が部下に対してコミュニケーションをとったり評価する際にアンダーマイニング効果を起こさないようにするためには、
- 物質的な報酬ではなく言語的な報酬を与える(賞与ではなく賞賛や期待など)
- 褒める際は、その努力や過程に対して褒める
- 他者から強いられているように感じさせない
などのことが重要です。
アンダーマイニング効果とエンハンシング効果の関係
エンハンシング効果とは、アンダーマイニング効果とは反対で、賞賛や期待などの言語的な報酬を与えることでその人の内発的な動機付けがされ、モチベーションが上がる効果です。
まずは他人に褒められたい・評価されたいというモチベーションだったしても続けるうちに、その行為にやりがいや楽しみを見出してモチベーションが高められます。
この記事を書いた人
ハタラクカルテ編集部