「不満の解消」ではなく、良い会社にするためのテコに。 3代目社長が、客観的に組織・経営を把握して見えてきた課題

ダイヤ工業株式会社
業種
メーカー
企業規模
101〜500名
課題
組織課題の可視化

導入前の課題

  • 社長就任4年目の夏に若手社員が5名退職。社員の本音を知るために導入

導入後の効果

  • 「適切な評価」のスコアが課題。評価者研修を実施し、18のフィロソフィーを浸透させる

岡山県岡山市にある医療用品メーカーのダイヤ工業様。健康経営優良法人2021認定のほか過去には、おかやまIT経営力大賞「大賞」、グッドカンパニー「特別賞」などの受賞歴もあり、働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいる会社です。

1963年から代々続く家業を継ぐのは、3代目社長の松尾浩紀さん。

「あたらしいあたりまえを提供する会社をつくりたい」と前向きに語る松尾さんは、2018年4月から社長に就任されました。従業員ひとりひとりのやりがいを醸成したいと、18のフィロソフィーが記載された冊子を配布したり、社長直下に20のチームをつくったりとあらゆる体制変更を実施されています。しかし、2021年に有望な若手社員5名が立て続けに退職したことで、これまでのやり方を振り返ります。「当時は、本当にこの方法でよいのか確かめる術がなかった」と、ハタラクカルテを導入いただいた経緯を話してくださいました。

ハタラクカルテの活用方法や見えてきた結果、そして今後の組織づくりについてお話を伺いました。

若手社員が退職。従業員の本音が知りたいと思った

  • ハタラクカルテ導入の背景を教えてください。

2021年の夏に、信頼していた若手社員が5名立て続けに退職したことがきっかけです。

祖父が創業した当社を引継ぎ、4年前から代表になったのですが、当時はすべてうまくいくという自信がありました。しかし、会社を経営することはやはり簡単なことではなく、業績もそうですが、組織づくりはいつも悩むことが多いなと感じています。京セラの稲盛さんが好きで、経営哲学について学ぶことも多く、なかでも組織体制に関しては多くの学びをいただきました。2021年には、ピラミッド型の組織をやめて小規模チームの体制に変更、役職を基準とした組織作りから、若手も積極的に責任者として配置しポジションを多くすることで、若手社員にもっとチャンスを与えたいと思ったんです。

良い人材が集まってきているという手応えは感じていましたが、昨年夏に若手社員が相次いで退職したことで、自分はちゃんと経営できているのかと考えましたが、客観的に確かめる術がなかったんです。もし私が従業員に話を聞いたとして、課題があった場合でも本音が返ってこない可能性があります。もっと客観的に意見を吸い上げる方法はないのかと考えているときに、経営者仲間からサーベイを活用してみてはどうかとアドバイスをもらい、いくつか調べてみることにしました。すると、人事の林と楢崎が「ハタラクカルテ」を見つけてきてくれたので、是非やってみようとなったのです。

ハタラクカルテ導入の決め手は、「従業員の本音がわかる」と思ったから 

  • 従業員サーベイがいくつかあるなかで、なぜ「ハタラクカルテ」を選んでいただいたのでしょうか? 

決め手は、「匿名性」です。人を特定しないので本音が聞き出せると思いました。個人が特定されてしまっては、従業員は本音を書いてくれないと思ったからです。

他社サービスと比較して、料金も手ごろであったこともあり、早速導入することにしました。申込してからは2週間ほどでアンケート実施ができました。

多くの強みが可視化されたものの、課題は「適切な評価」に

  • アンケートの結果をご覧になっていかがでしたか?

率直に、「ああ…」と思いました。「やっぱりそうか」という「ああ」です。うまくいっていることの確認ではなく、うまくいっていない箇所の確認でしたね。

  • 全体的には強みが多くスコアは良い状態でしたが、「適切な評価」が課題というのは顕著でしたね。

私としても心当たりのあるところでした。評価制度はあるものの、注力しているところではなく、運用の周知徹底ができていなかった。

当社はメーカーなので、個人で完結する仕事ではなく、チームワークが必須です。評価制度も人間性やチームワークを重視し、当社の行動指針をベースにしたものなのですが、評価者によって捉え方が変わるなど、言ってみるとブラックボックスのように感じられるところがありました。

  • 改善に向けたアクションとして、今後どんなことを予定されていますか?

今回は、評価者研修を行うことにしました。

評価を行う中間層に対して、今後のダイヤ工業で必要な人材がどんな人材か、その人材を育てていくための評価制度であり、どのような基準で評価をするのかしっかり理解し実行するための研修です。

ハタラクカルテで明らかになった課題を、「不満を解消する」という考え方ではなく、良い会社にするためのテコにしていきたいと考えています。

 

 ダイヤ工業に勤めてよかったと思えるような会社にしたい」

  •  最後に、松尾さんの目指す会社づくりを教えてください。

ダイヤ工業は、「社会に付加価値を提供できる会社」そして「あたらしいあたりまえを提供する会社」を目指して事業に取り組んできました。

医療用品メーカーとして健康面も重視しており、会社としては3つのビジョンがあります。1つ目が「運動器年齢マイナス10歳」、2つ目が「子どもが50年先も笑顔」、3つ目が「日常に溶け込む健康」。この実現を目指しています。

人材面においては、やりがいを感じる会社づくり、具体的にいうと「会社に行きたくなるような環境づくり」です。そのためには、業務内容・仲間・環境・報酬と、多くの要素が必要で、そのバランスを整えることは簡単なことではないと思っています。それでも、誰もが「ダイヤ工業に勤めてよかった」と思えるような会社にしたいと思っていますし、それはできると思っています。

理念の浸透のための社内への発信も実施しつつ、ハタラクカルテで定期的に社員の本音を吸い上げて組織づくりにいかしていきたいと思います。

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