マネージャーとは?求められる役割や必要なスキル・知識・資質を紹介

作成日:2020/6/23
最終更新日:2023/12/4

マネージャーの意味

マネージャーとは、組織やチームの目標達成やビジョンの実現に向かって管理や運営を行う責任者のことです。

英語のmanageという「会社の経営・管理・運営」という意味の言葉から来ており、チーム・組織として活動する上で重要な役割の1つです。

日本では「部長」「課長」「係長」という言葉が使われることが主流でしたが、近年では外資系やベンチャー企業を中心に「〇〇マネージャー」という使われ方をすることが増えてきているようです。

マネージャーの役割

マネージャーの役割としては、例えば

  • 組織全体に活力を生む働きかけを行う
  • 組織の最終結果に責任を負う

が挙げられます。

チームが目標やビジョンを達成するために、俯瞰して物事を見るとともに、リソースの調整や必要な支援を行うこと、チームの課題を解決していくことなど、チームが上手く機能するように様々なことを行う必要があると考えられます。

マネージャーとリーダーの違い

マネージャーと似た言葉でリーダーという言葉があります。リーダーとマネージャーは、下記のように役割が異なります。

  • マネージャー:チームが目標達成をするためにサポートや管理を行う人
  • リーダー:向かっていく方向を定め、先導してチームを引っ張っていく人

と、役割が異なります。どちらも管理職の役職名として使われますが、役割が違うことに注意して使い分けられるとよいですね。

マネージャーの種類

マネージャーにもいくつかの種類があり、それぞれの役割や担当業務は大きく異なります。

代表的な種類のマネージャーの役割について紹介します。これらの定義は、会社によっては大きく変わる場合もあるので、個別企業のマネージャーの役割は個別に確認するとよいでしょう。

ゼネラルマネージャー

ゼネラルマネージャーとは、日本でいう「本部長」や「事業部長」などの役職に相当するもので、事業や組織全体の戦略を策定したり、全体の指揮をとり、意思決定を行います。

エリアマネージャー

エリアマネージャーは、小売業界や飲食、アパレルなどの業界で設けられることが多い役職です。決められた地域・エリアに存在する店舗の管理や運営指導を行い、売上の最大化を図ったり、流通におけるロスを軽減することなどが求められます。

ミドルマネージャー

ミドルマネージャーとは、日本語で言う「中間管理職」です。

会社や組織の方向性や戦略を理解し、現場のメンバーの育成や支援、管理を行います。チームの連携を図り、コミュニケーションの活性化、メンバーのモチベーションの維持を行うことも求められます。

プレイングマネージャー

プレイングマネージャーとは、マネージャーの役割とリーダーの役割をどちらも担う役割のことです。

自部門のメンバーの管理や支援を行いつつ、自分自身も現場の一人としてメンバーと同じ業務を行い、チームを導いていくことが求められます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、特定のプロジェクトにおいて成果を最大化させるために管理や運営を行う、そのプロジェクトの責任者のことです。

プロジェクトの計画・実行・分析・改善や、進行状況を把握して必要な打ち手を実行するなどが求められます。

ファーストラインマネージャー

ファーストラインマネージャーとは、マネージャーの中でも複数の階層がある際に、最も現場に近い位置のマネージャーを指します。

チームメンバーのマネジメントを直接実施し、メンバーの指導や管理を担うことが求められます。

セカンドラインマネージャー

セカンドラインマネージャーとは、マネージャーの中でも複数の階層がある際、現場から遠い位置のマネージャーを指します。

複数のマネージャーを束ねてチーム間連携を強化し意思決定を行うなど、より大きな規模の組織が円滑に機能するために管理・意思決定を行う役割です。

マネージャーの行うマネジメントとは

マネージャーはマネジメントを行う人と述べましたが、マネジメントとは具体的にどのような業務なのか、代表的なものを以下に挙げます。

  • 戦略、方向性の策定
  • 最終意思決定
  • 現場の状況や課題の把握
  • 現場の課題を解決するための打ち手を決める
  • 人材の配置
  • メンバーのモチベーションの管理
  • 人材の育成や能力の開発
  • 人材の評価や評価制度の策定
  • コミュニケーションの活性化

マネジメントを行うために必要なスキル・知識・資質

マネジメントを行うために必要なスキルや知識・資質には以下のようなものが挙げられます。

  • 組織の管理能力
  • 論理的思考力
  • 物事を一般化する、あるいは具体化する力
  • コミュニケーション力
  • 分析力
  • 目標設定力
  • 人材育成の方法
  • 人材評価の方法
  • 人を見極める力
  • ハラスメントの知識
  • コンプライアンス意識

非常に幅広いスキルや知識、資質が必要になります。

組織の課題把握や異常検知を行う仕組みを作ろう

今回は、マネージャーに求められる役割や必要なスキル・知識を紹介しました。

マネージャーに重要なのは現場の状況や課題を適切に把握すること、そしてその課題を解決するために適切な打ち手を講じていくことです。

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