現状を把握するためにサーベイ導入。見えてきた課題と強みとは? 〜従業員全員が働きがいある会社へ〜
- 業種
- 製造業
- 企業規模
- 101〜500名
- 課題
- 現状把握の裏付け、組織課題の可視化
千葉県に本社を置き、”安全で、安く、おいしく、信頼される食品”を製造している株式会社食研様。今回は人事をやられている山元様、白根様に「ハタラクカルテ」の効果や人事施策についてお話を伺いました!
企業紹介
株式会社食研様は、食品用改質機能性製剤(以下、食品機能製剤)の製造・販売から創業した食品メーカーです。創業から60年以上にわたり、食品の加工に携わりながら社会への貢献を行われてきました。「食品機能製剤」という製品を核として、原料の良さを活かす技術や食糧資源の効果的な利用に注力しており、あらゆる加工食品に貢献できるよう研究開発を進められている事業者様です。
働いているのは、正社員、パート、派遣、障がい者の方、また日本人はもちろん、ベトナムからの技能実習生等、日本に住んでいる外国の方、といった多様な方々がいらっしゃいます。「ハタラクカルテ」は、正社員だけでなく非正規雇用の方も回答対象者に含めて実施いただいています。
組織サーベイで現状を把握し人材育成に繋げる
- 組織サーベイを実施しようと思ったきっかけと、ハタラクカルテを選んでいただいた理由を教えてください。
人的資本経営の話が世間に出始めたことをきっかけに、今年(2023年)の4月に組織改正を行い、人を投資の対象として人材育成に取り組む部署を作りました。人材育成を進めるにあたって、従業員の方がどう感じているのかを現状把握しようと思い、組織サーベイを実施しようと思いました。
中でもハタラクカルテはアンケートに特化している点と当社で働いている従業員にも多い、アジア地域の諸言語に対応している点が魅力的だったため導入しました。
「ハタラクカルテサービス紹介資料」より
「バスで送迎」。様々な施策でエンゲージメントを向上
- 実際にサーベイの結果を見てどう思われましたか?
良いところと課題の両面が見えてきました。
具体的に良かったところとしては派遣の方や技能実習生の方のスコアが高かったことや人間関係に関するスコアが高かったことです。
課題としては評価制度に関するスコアが低かったことが挙げられます。制度はありましたが、形だけの制度になっていないかといったことを考えました。
また、部長や工場長のような管理職の方々は充実しているように見えていたのですが、意外にスコアが低いといったことも感じました。
- 派遣の方や実習生の方のスコアが高い理由はなぜだと考えていますか?
イベントの開催や福利厚生によってエンゲージメントを高めています。
具体的にはバーベキューや畑の収穫などを実習生向けにやっていたり、借り上げのアパートまで自社バスで送迎をしていたりします。また定期でのミーティングや面談を行い、社内コミュニケーションも活発に取られています。
これらはうまく機能しているのかなと思いました。
人間関係に関するスコアが高い理由もコミュニケーションが取れていることが大きいと思います。若手からは上司によく見てもらえているという意見が出ています。これはすべてがそうというわけではないかもしれませんが…
- 評価制度に関して何か施策は考えられていますか?
従業員のやりがいにつながるよう、キャリアパスをつくり、それらを含めて評価できるようにしたいと考えてます。実際に制度の雛形はできていますが、もう少し手を加える必要があると考えています。
全社でコミュニケーションを増やし、働きがいのある会社へ
- 今後どのような企業にしていきたいですか?
従業員の方々の意見が反映される、働きがいのある会社にしていきたいです。そのためには意見を聞ける環境を整えていく必要があると考えています。
- そのような会社の実現のためにされていることは何かありますか?
従業員の方の意見を把握できるようにするために声かけ・発信を積極的に行なっています。
また過去に豊橋工場の工場長をしていた際に、本社・千葉工場と豊橋工場のコミュニケーション不足から孤独感を感じていました。今後はこのようなことが起こらないよう、豊橋工場にも情報連携・声かけ・発信を行い、本社・千葉工場と同じような施策を展開できるようにしていきたいです。
- 意見を把握する際に、ハタラクカルテもぜひ活用してください
ハタラクカルテ編集部の所感
インタビューをさせていただいていく中で、より良い組織を作り上げていくという思いを強く感じました。
ハタラクカルテの活用によって人事制度自体の評価や、組織の現状を知ることができていると伺いました。改めて、組織サーベイの必要性を認識できる機会となりました。
取材ではここに書ききれないほど多くの食研様の魅力を教えていただきました。貴重なお話を聞かせていただいた山元様、白根様ありがとうございました。
(本事例の内容は2023年12月のものです。)